
インテリアとして絵画を飾るときは、同じ作品でも、飾る壁の広さや形、その周りの家具や人の動線など、室内の条件によって飾り方・見え方が変わります。
また、絵画作品や額装(フレーム)の大きさ、縦型の作品なのか横型の作品なのかによっても異なります。
細かな条件により変わってくるものですが、今回は基本的な絵画の飾り方を解説していきます。
一般住宅の壁(高さ260cm程度)
基本的に一般の住宅(壁の高さが260cm)で床から天井まで壁が使用できる場合は、大きな作品(額を含むサイズが120cmを超えるもの)は、壁のセンターに絵の中心がくるように飾ると立派に見えます。
スタンダードな額装をされた小さい作品(絵のサイズ30cm×20cm・額のサイズ60cm×50cm)の場合、額の下部が床から115cm〜120cmくらいに合わせると収まりが良く、落ち着いて見えます。
この飾り方は、絵を飾った経験がない方には少し低く見えてしまうかもしれませんが、時間をかけて鑑賞していくと、しっくりしてきます。ぜひお試しください。

壁の下にコンソールがある場合(高さ180cm程度)
コンソール(壁付の棚)がある場合は、上部の余白が重要です。
一般的な壁の高さ(260cm)で、壁の下部分にコンソール(だいたい高さ80cmくらい)などがあって、絵画を飾る際の実際の有効利用部分が180cm程度の場合はまた少し異なります。
大きな縦型の絵を飾る場合は、壁の中心よりやや下に作品の中心が来るように飾ります。
大きな横型の絵画を飾る場合は、絵のサイズによってバランスを見ながらですが、天井から40cm〜60cmを空けて取り付けます。
また、時にはドアの上部のラインに額の上部を合わせるなど、部屋の作りに合わせて展示する方法もあります。
小さな絵を飾る場合は、額の上部をコンソール(高さ80cm)から1m以内に収めた方が良いと思います。

飾り方を変えるだけで、見栄えが変わる
お客様のお宅を訪問した際、小さな絵を賞状のように壁の天井近くの高い場所に飾っていたり、紐がたるんでいて正面から紐が見えてしまってたりする飾り方をよく見かけます。
同じ作品でも飾り方を変えるだけで、見違えておしゃれに見えます。
絵画の飾り方でお困りの際は、お気軽にご相談ください。

記事監修
谷口 祐一
株式会社EMY 代表取締役社長