澗声(かんせい)

    澗声(かんせい)

    Raspy voice

    額装サイズ
    90cm × 90cm
    技法
    オフセット
    付属書類
    当画廊発行「販売証明書」

    295,000円(税込)

    ※ 送料別途2,500円(税込)

    No.2506-033

    作品解説

    琳派の魂が、現代アートで蘇る──村上隆が再構築した“和の美学” 伝統と現代の融合美 村上が解釈した「古典と現代の融合」 日本美術史において「装飾の極致」とも称される琳派。その象徴的存在が、17世紀の絵師・尾形光琳です。金銀箔に舞う花鳥風月、繊細でありながら大胆な構図。数百年の時を越え、村上隆はこの琳派の精神を現代アートとして蘇らせました。 《光琳シリーズ》は、村上が日本の伝統美術と真正面から向き合い、その精神性と様式を自らのフィルターで再解釈した作品群。絢爛な色彩と反復するモチーフ、空間を大胆に使う構図、そしてどこかユーモラスなポップさが混在する独自の世界観は、まさに「古典と現代の融合」です。 日本人の美意識 このシリーズが生まれたのは、村上が「日本とは何か」「自分とは何か」を深く問い続けた時期。アメリカを拠点に国際的キャリアを確立しながらも、彼は常に“日本人アーティストであること”の意味を探っていました。その中で出会ったのが、琳派でした。 琳派は、流派を名乗りながらも師弟関係を持たず、美を独自に継承するという柔軟さを持っていました。村上はそこに、「現代における芸術家の自由なあり方」を重ね、尾形光琳の構成美・装飾性・象徴的表現をヒントに、最新の印刷技術や現代的なキャラクター表現を加味し、全く新しい「Neo-Rimpa Art(新琳派)」を提示したのです。 金箔や銀箔のように見える背景処理、反復する花や波、生命のエネルギーを感じさせる色のうねり。画面全体が静と動を同時に孕み、見る者に“美の記憶”を呼び起こします。一見ポップでありながら、その根底にあるのは、古来より連綿と受け継がれてきた「自然との調和」「形に宿る精神性」という日本人の美意識。 日本の美の伝統と未来の共存 近年、草間彌生、奈良美智とともに世界の美術市場を賑わせる村上隆の評価は、もはや一過性のブームではなく、“時代の作家”として確固たる地位を築いた証でもあります。彼の作品は、欧米の美術館や富裕層のコレクションに収蔵され、アートフェアやオークションでは高値で取引されるほどの存在感を放ち続けています。 《光琳シリーズ》は、その中でも最も「和の誇り」と「現代の普遍性」が融合した、特別な意味を持つシリーズ。一枚の作品に、日本の美の伝統と未来が共存している──そう思わせてくれる、力強いアートです。 古典を学び、時代を超え、自らの表現で再び命を吹き込む。 村上隆の《光琳シリーズ》は、現代における“継承と革新”の象徴です。

    村上隆

    TAKASHI MURAKAMI

    村上隆(1962年生)は、日本の現代美術家・ポップアーティスト・映画監督で、有限会社カイカイキキ代表。東京芸術大学で日本画を学び、博士号を取得。アニメやオタク文化と伝統的日本美術を融合させた作風で知られ、海外では「SUPERFLAT」展や「リトルボーイ展」などで高い評価を得る。若手支援や企業とのコラボも積極的に行い、カニエ・ウエストのアルバムアートやビリー・アイリッシュのMV制作にも関わった。炎上商法を活用するなど、話題性と戦略性に富む人物でもある。

    もっとみる

    村上隆の作品

    村上隆の作品一覧